画像圧縮ガイド:知っておくべきすべてのこと
画像をたくさん使ったウェブサイトを作ったのに、ページの読み込みが遅くて困った経験はありませんか?スマホで撮った写真をメールで送ろうとしたら、ファイルサイズが大きすぎて送れなかったことは?こうした問題の解決策が「画像圧縮」です。
画像圧縮は、ウェブサイトの表示速度、ユーザー体験、さらにはSEOにまで影響する大切な技術です。しかし、「画質が落ちるのでは?」「どのフォーマットを使えばいいの?」と不安に思う方も多いはずです。
この記事では、画像圧縮の基本から実践的なテクニックまで、初心者の方にもわかりやすく解説します。ファイルサイズ削減と画質のバランスを取りながら、最適な画像最適化を実現する方法を一緒に見ていきましょう。
そもそも画像圧縮とは何?なぜ必要なの?
画像圧縮とは、画像ファイルのデータ量を減らして、ファイルサイズを小さくする技術のことです。
スマートフォンで撮影した写真は、1枚あたり3MB〜10MB程度のサイズがあります。一眼レフカメラで撮った写真なら、20MB以上になることも珍しくありません。こうした画像をそのままウェブサイトに使うと、ページの読み込みに何秒もかかってしまいます。
Googleの調査によると、ページの読み込みが3秒を超えると、53%のユーザーがサイトを離脱するとされています。つまり、画像の軽量化はユーザーを逃さないための必須対策なのです。
画像圧縮が必要な主な場面を整理してみましょう。
- ウェブサイト・ブログ … ページ表示速度の改善、サーバー容量の節約
- メール添付 … 送信サイズの制限を回避
- SNS投稿 … アップロード時間の短縮
- オンラインショップ … 商品画像の大量掲載に対応
- クラウドストレージ … 保存容量の節約
画像の軽量化は、単にファイルサイズを減らすだけではありません。適切な圧縮を行うことで、画質を保ちながらデータ量を大幅に削減できます。
可逆圧縮と非可逆圧縮、どちらを選ぶべき?
画像圧縮には、大きく分けて2つの方式があります。「可逆圧縮(ロスレス圧縮)」と「非可逆圧縮(ロッシー圧縮)」です。それぞれの特徴を理解して、目的に合った方式を選びましょう。
可逆圧縮(ロスレス圧縮)
可逆圧縮は、圧縮後に元の画像を完全に復元できる方式です。データを一切失わないため、画質の劣化がゼロです。
ファイルサイズの削減率は10%〜50%程度と控えめですが、画質を落とさず圧縮したい場面には最適です。ロゴ、イラスト、テキストを含む画像、印刷用の素材など、鮮明さが求められるケースに向いています。
PNGやGIF、さらにはWebPのロスレスモードなどが可逆圧縮に対応しています。
非可逆圧縮(ロッシー圧縮)
非可逆圧縮は、人間の目では気づきにくいデータを取り除くことで、大幅なファイルサイズ削減を実現する方式です。
削減率は50%〜90%以上にもなります。圧縮のレベルを高くしすぎると画質の劣化が目立ちますが、適切な設定なら見た目の違いはほとんどわかりません。
JPEGが非可逆圧縮の代表格です。WebPやAVIFも非可逆圧縮に対応しており、JPEGよりもさらに効率の良い圧縮が可能です。
どちらを選ぶべきか? 一般的なウェブサイトの写真やブログ画像には非可逆圧縮、ロゴやスクリーンショットのように細部の正確さが重要な画像には可逆圧縮がおすすめです。
JPEG、PNG、WebP、AVIF…どのフォーマットが最適?
画像フォーマットの選択は、圧縮効率に大きく影響します。主要なフォーマットの特徴と使い分けを見てみましょう。
JPEG(JPG)
最も広く使われている画像フォーマットです。写真やグラデーションの多い画像に最適で、ほぼすべてのブラウザ・アプリで対応しています。JPEG圧縮は非可逆圧縮のみで、圧縮率を自由に調整できます。品質80%前後の設定なら、ファイルサイズを大幅に削減しつつ、見た目の劣化をほとんど感じさせません。
ただし、透過(透明な背景)には対応していません。また、テキストやシャープな線を含む画像では、圧縮時にノイズが出やすいという弱点があります。
PNG
PNG圧縮は可逆圧縮が基本で、画質を一切落とさずに保存できます。最大の強みは透過(アルファチャンネル)に対応していること。ロゴ、アイコン、スクリーンショット、テキストを含む画像に最適です。
一方で、写真の保存にはファイルサイズが大きくなりがちです。フルカラーの写真をPNGで保存すると、JPEGの5倍〜10倍のサイズになることもあります。
WebP
Googleが開発した比較的新しいフォーマットです。WebP変換を行うと、JPEGと比べて25%〜35%小さいファイルサイズを実現できます。可逆圧縮と非可逆圧縮の両方に対応し、透過もサポートしています。
現在では主要なブラウザ(Chrome、Firefox、Safari、Edge)のすべてで対応済みです。ウェブサイト向けの画像フォーマットとしては、現時点で最もバランスの良い選択肢と言えるでしょう。
AVIF
AV1動画コーデックをベースにした最新の画像フォーマットです。WebPよりもさらに高い圧縮率を実現し、同じ画質ならファイルサイズを50%以上削減できるケースもあります。
ただし、対応ブラウザがまだ限られている点、エンコード(圧縮処理)に時間がかかる点がデメリットです。最先端の画像最適化を求める場合にはAVIFが有力候補ですが、互換性を重視するならWebPが無難でしょう。
フォーマット選びの基本方針をまとめると次のようになります。
| 用途 | おすすめフォーマット |
|---|---|
| ウェブサイトの写真 | WebP または JPEG |
| ロゴ・アイコン | PNG または SVG |
| 透過が必要な写真 | WebP(透過対応) |
| 最高の圧縮率 | AVIF |
| メール添付 | JPEG |
| SNS投稿 | JPEG または PNG |
画質を落とさずに圧縮する方法はあるの?
「画質を落とさず圧縮したい」という要望は非常に多いです。結論から言うと、完全に画質を保ったまま圧縮する方法はありますが、ファイルサイズの削減率は限定的です。
画質を維持しながら効果的にファイルサイズを減らす方法をいくつか紹介します。
1. 不要なメタデータを削除する
デジタルカメラやスマートフォンで撮影した画像には、Exif情報(撮影日時、カメラの機種名、GPS座標など)が埋め込まれています。このメタデータだけで数十KBから数百KBになることもあります。ウェブ掲載用の画像なら、メタデータを削除するだけでファイルサイズを減らせます。特にGPS情報はプライバシーの観点からも削除しておくのが安心です。
2. 適切なリサイズを行う
スマホで撮影した写真は4000×3000ピクセル以上の解像度があることが一般的です。しかし、ウェブサイトで表示するなら、多くの場合1200〜1920ピクセル幅で十分です。表示サイズに合わせてリサイズするだけで、ファイルサイズを大幅に削減できます。これは画質を劣化させるのではなく、不要な解像度を削るだけなので、見た目への影響はありません。
3. 可逆圧縮を活用する
前述の可逆圧縮を使えば、データを一切失わずにファイルサイズを削減できます。PNGの場合、ツールによっては元のファイルから30%〜50%程度の軽量化が可能です。
4. 非可逆圧縮でも「気づかないレベル」に抑える
JPEG品質85%〜90%で保存すると、ファイルサイズは品質100%の場合と比べて50%〜70%小さくなります。しかし、人間の目で違いを見分けるのはほぼ不可能です。これは厳密には「画質を落としている」のですが、実用的には「画質を落とさず圧縮した」と言って差し支えないレベルです。
ウェブサイトの画像はどのくらいファイルサイズを減らせる?
ウェブサイトのパフォーマンスを考えると、画像のファイルサイズ削減は極めて重要です。では、実際にどの程度の削減が可能なのでしょうか。
一般的な目安として、以下のような削減率が期待できます。
- 未圧縮のJPEG → 適切な圧縮で 60%〜80% 削減
- PNG画像 → 最適化ツールで 20%〜50% 削減
- JPEGからWebP変換 → さらに 25%〜35% 削減
- JPEGからAVIF変換 → さらに 40%〜60% 削減
具体例を挙げてみましょう。スマホで撮った5MBの写真を、ウェブサイト向けに最適化するケースを考えます。
- まず、横幅1600ピクセルにリサイズ → 約1.5MBに
- JPEG品質85%で圧縮 → 約300KBに
- さらにWebP変換 → 約200KBに
元の5MBから200KBへ、実に96%の削減です。それでいて、ウェブサイト上での見た目はほとんど変わりません。
Googleが推奨するウェブサイトの画像サイズの目安は、1枚あたり200KB以下です。ページ全体の合計画像サイズは1MB以内に収めるのが理想的とされています。画像の多いECサイトやポートフォリオサイトでも、適切な画像最適化を行えば、この基準を達成することは十分可能です。
画像圧縮はSEOに影響するの?
結論から言うと、画像圧縮はSEO(検索エンジン最適化)に大きく影響します。直接的にも間接的にも、画像最適化はサイトの検索順位に関わってきます。
ページ表示速度はランキング要因
Googleは2018年から「Speed Update」として、ページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要因にしています。さらに2021年からは「Core Web Vitals」の一つである「LCP(Largest Contentful Paint)」が重要な指標に加わりました。LCPは「ページの最も大きなコンテンツが表示されるまでの時間」を測定しますが、多くのページでこの「最も大きなコンテンツ」は画像です。
画像を圧縮してファイルサイズを削減すると、LCPの数値が改善され、SEO画像最適化につながります。
ユーザー体験の向上
ページの読み込みが速いサイトは、直帰率が下がり、滞在時間が伸びます。こうしたユーザー行動のシグナルもSEOに良い影響を与えます。
画像検索への対応
Googleの画像検索からのトラフィックも無視できません。適切なファイルサイズの画像にalt属性を設定し、わかりやすいファイル名をつけることで、画像検索からの流入を増やせます。重すぎる画像はクロールに時間がかかり、インデックスに悪影響を及ぼす可能性もあります。
SEO画像最適化のチェックリストをまとめておきましょう。
- 画像を適切なサイズに圧縮する(200KB以下が目安)
- WebPやAVIFなど次世代フォーマットを活用する
- 画像にalt属性を記述する
- ファイル名はわかりやすい名前にする(例:「IMG_3842.jpg」ではなく「tokyo-tower-night.jpg」)
- 必要に応じてlazy loading(遅延読み込み)を実装する
透過PNGを圧縮するときに気をつけることは?
ロゴやアイコンなど、透過(透明な背景)が必要な画像はPNG形式で保存されることが多いです。PNG圧縮を行う際に透過を維持する方法と注意点を解説します。
PNGの可逆圧縮なら透過は確実に保持される
PNGの最適化ツールを使って可逆圧縮を行えば、透過情報は完全に保持されます。これが最も安全な方法です。ファイルサイズの削減率は20%〜50%程度ですが、画質も透過も一切損なわれません。
カラーパレットの削減で大幅に軽量化
PNG-8形式に変換すると、使用する色数を256色以下に制限する代わりに、ファイルサイズを大幅に減らせます。ロゴやアイコンのようにシンプルな画像であれば、見た目の変化はほとんどなく、60%〜80%の軽量化が可能です。PNG-8でもアルファチャンネル(透過)は保持できます。
JPEGに変換すると透過は失われる
間違ってJPEG形式で保存してしまうと、透過情報が完全に消えてしまいます。透明だった部分は白や黒で塗りつぶされます。これはJPEGの仕様上の制約なので、透過が必要な画像をJPEGにすることは避けましょう。
WebPなら透過と高い圧縮率を両立できる
WebPは透過をサポートしつつ、PNGよりもはるかに小さいファイルサイズを実現します。透過PNG画像をWebP変換すると、ファイルサイズが50%〜70%削減されるケースも多いです。ブラウザ互換性の問題がなければ、透過画像にはWebPの利用を強くおすすめします。
メール添付で送る画像を圧縮するベストな方法は?
ビジネスメールやプライベートのメールで画像を送る際、ファイルサイズの制限に引っかかることがよくあります。多くのメールサービスは25MB程度の添付ファイル制限を設けていますが、高解像度の写真を何枚か添付するとすぐに超えてしまいます。
メール向けの画像圧縮で効果的な方法は以下の通りです。
リサイズが最も効果的
メールで送る画像は、相手が画面上で確認できれば十分なケースがほとんどです。横幅1200〜1600ピクセル程度にリサイズすれば、大幅にファイルサイズを削減できます。印刷目的でなければ、それ以上の解像度は不要です。
JPEG品質80%〜85%で保存
メール添付にはJPEG形式が最も無難です。ほぼすべてのデバイスで問題なく表示でき、品質80%〜85%に設定すれば、見た目を保ちながらファイルサイズを大きく減らせます。WebPやAVIFは受信者の環境によっては開けない可能性があるため、メールにはJPEGが安心です。
複数画像はまとめて圧縮
何枚もの画像を送る場合は、一括で圧縮できるツールが便利です。1枚ずつ手作業で圧縮するのは時間がかかりすぎます。
画像圧縮でやりがちな失敗とは?
画像圧縮は便利な技術ですが、やり方を間違えると逆効果になることもあります。ありがちな失敗パターンを知っておきましょう。
1. 圧縮しすぎて画質がガタガタ
「とにかく小さくしたい」と思って品質を下げすぎると、ブロックノイズやモスキートノイズが目立つ画像になります。JPEG品質60%以下は、明らかな劣化が見えるラインです。プロフェッショナルな印象を与えたいウェブサイトでは、品質75%以上を維持しましょう。
2. 元画像を上書きしてしまう
圧縮した画像で元のファイルを上書きしてしまうと、後から「やっぱり元の画質が必要」となったときに取り返しがつきません。元画像は必ず別に保管しておきましょう。
3. 同じ画像を繰り返し圧縮する
非可逆圧縮を何度も繰り返すと、その都度画質が劣化していきます。いわゆる「世代劣化」です。圧縮は元画像から1回だけ行うのが鉄則です。
4. 用途に合わないフォーマットを選ぶ
写真なのにPNGで保存してファイルサイズが巨大になったり、ロゴをJPEGで保存して文字がにじんだりするケースです。前述のフォーマット選びの基本方針を参考に、用途に応じた適切なフォーマットを選びましょう。
5. リサイズせずに圧縮だけする
4000×3000ピクセルの画像を圧縮しても、表示サイズが800×600ピクセルなら、不要な解像度分のデータを無駄に転送していることになります。表示サイズに合わせたリサイズと圧縮を組み合わせることで、最大限の効果が得られます。
6. すべての画像に同じ設定を適用する
写真、イラスト、スクリーンショットなど、画像の種類によって最適な圧縮設定は異なります。一律の設定で処理するのではなく、画像の特性に応じた設定を使い分けるのが理想です。
まとめ:今日から始める画像圧縮
画像圧縮は、ウェブサイトのパフォーマンスを改善し、ユーザー体験を向上させ、SEOにもプラスの効果をもたらす重要な施策です。
この記事のポイントを振り返りましょう。
- 圧縮方式の使い分け … 写真には非可逆圧縮、ロゴやイラストには可逆圧縮
- フォーマットの選択 … ウェブにはWebP、互換性重視ならJPEG、透過にはPNGかWebP
- 適切なリサイズ … 表示サイズに合わせて解像度を調整する
- 品質設定の目安 … JPEG品質80%〜85%なら見た目を保ちつつ大幅な軽量化
- メタデータの削除 … 不要な情報を取り除いてさらに軽くする
- 元画像のバックアップ … 圧縮前のファイルは必ず保管しておく
画像圧縮は難しそうに見えて、実は適切なツールを使えば簡単にできます。
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