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画像フォーマット完全解説:JPEG、PNG、WebP、AVIF、その先へ

By Artur·2026年3月15日·1分で読めます

Table of Contents

  1. 01画像フォーマットとは何で、なぜ重要なの?
  2. 02JPEGとは何で、いつ使うべき?
  3. 03PNGとは何で、JPEGとどう違うの?
  4. 04WebPとは何で、なぜJPEGを置き換えているの?
  5. 05AVIFとは何で、WebPより優れているの?
  6. 06GIF、SVG、JPEG XLはどうなの?
  7. 07正しいフォーマットはどう選ぶ?
  8. 08画像フォーマットの未来はどうなる?

ウェブ上の画像には、すべてフォーマットがある。JPEG、PNG、WebP、AVIF。それぞれ圧縮のやり方が違うし、得意なことも違う。

フォーマット選びを間違えると、画像が無駄に大きくなる。ページの読み込みが遅くなって、訪問者は待ちきれずに離脱してしまう。

逆に正しいフォーマットを選べば、見た目はきれいなまま、ファイルサイズをぐっと小さくできる。

このガイドでは、主要な画像フォーマットをひとつずつ解説していく。それぞれ何が得意で、どんな場面で使うのがベストなのか。読み終わる頃には、自分のプロジェクトに最適なフォーマットがわかるはずだ。

画像フォーマットとは何で、なぜ重要なの?

画像フォーマットとは、画像がファイルとして保存される方法のことだ。

これによって決まるのは、ファイルサイズ、見た目の品質、そして透過やアニメーションなどの機能。つまり、フォーマット選びがそのまま画像の使い勝手に直結する。

圧縮には大きく2種類ある。

ひとつは非可逆圧縮(ロッシー圧縮)。人の目では気づかないデータを捨てて、ファイルを小さくする方法だ。JPEGがこの代表格。WebPやAVIFもこの方式を使える。

もうひとつは可逆圧縮(ロスレス圧縮)。1ピクセルの情報も失わずに、ファイルだけを縮小する。PNGがこの方式だ。WebPにもロスレスモードがある。

フォーマットの選択が実際に影響するポイントを見てみよう。

  • ファイルサイズ。 同じ写真でも、AVIFならJPEGの半分のサイズになることがある。かなり大きな差だ。
  • 品質。 グラデーションや肌の色をきれいに処理できるフォーマットもあれば、テキストやシャープなエッジの保持が得意なフォーマットもある。
  • 機能。 透過が必要ならPNG、WebP、AVIFが対応している。JPEGは非対応。アニメーションならGIF、WebP、AVIFで可能だ。
  • 速度。 ファイルが小さいほど、読み込みは速い。ウェブサイトではフォーマットの選択がページ速度やCore Web Vitalsにダイレクトに響く。

圧縮の仕組みをもっと詳しく知りたいなら、画像圧縮の完全ガイドを読んでみてほしい。

JPEGとは何で、いつ使うべき?

JPEGは、世界でいちばん広く使われている画像フォーマットだ。1992年に生まれて、あらゆるデバイス、ブラウザ、アプリで対応している。どこでも確実に表示される、安心感のあるフォーマットだ。

仕組みとしては、画像を小さな8x8ピクセルのブロックに分けて、見えにくい細部を削除する。品質設定が80〜95%なら、劣化はまず目に見えない。設定を下げすぎると、ブロック状のノイズが出てくる。

JPEGが向いている場面:

  • 写真や色数の多い画像
  • メールやメッセージでの画像共有
  • 印刷ワークフローで汎用的な互換性が大事なとき
  • とにかく「どこでも確実に表示される」ことが最優先のとき

JPEGが向かない場面:

  • 透過が必要なとき(JPEGは透過できない)
  • スクリーンショットやテキスト画像(アーティファクトがすぐ目立つ)
  • できるだけ小さいファイルが必要なとき(WebPやAVIFなら25〜50%小さくなる)

品質設定は0〜100で選べる。ウェブ向けなら75〜85がベストバランスだ。90を超えても、見た目はほぼ変わらないのにファイルだけが大きくなる。

JPEGは今でも写真の安全なデフォルトだ。でも2026年のウェブでは、もっと賢い選択肢がある。WebPなら同じ品質で30%小さいファイルになる。わざわざJPEGで配信する理由は、もうほとんどない。

PNGとは何で、JPEGとどう違うの?

PNGは可逆圧縮を使う。すべてのピクセルがそのまま維持されるから、画像の情報は一切失われない。

だから、精密さが大事な画像にはPNGが最適だ。スクリーンショット、ロゴ、図表、UI要素、テキストやシャープなラインが含まれるもの。エッジがくっきりしたまま保存できる。

もうひとつの大きな特徴が、透過への対応。透明な背景のロゴや、どんな背景色にもなめらかに馴染むグラフィックが作れる。JPEGにはこれができない。

ただし、トレードオフがある。それはファイルサイズだ。

写真をPNGで保存すると、JPEGの3〜10倍になることも珍しくない。写真には何百万もの微妙に違う色があって、ロスレス圧縮ではそこまで小さくできないからだ。

PNGが向いている場面:

  • スクリーンショットやUIモックアップ
  • 透明な背景のロゴやアイコン
  • テキスト、シャープなライン、フラットな色のグラフィック
  • 品質劣化ゼロが必要なソースファイル

PNGが向かない場面:

  • ウェブで写真を配信するとき(サイズが大きすぎる)
  • ファイルサイズのほうが正確さより大事なとき
  • アニメーションが必要なとき(GIF、WebP、AVIFを使おう)

ちなみにPNGには2種類ある。PNG-8は256色限定で、シンプルなグラフィックなら非常に軽い。PNG-24は何百万色とフル透過に対応していて、ほとんどのツールはこちらをデフォルトで出力する。

最近では、ウェブグラフィックのPNGはWebPやSVGに置き換わりつつある。WebPのロスレスならPNGと同じ品質で25〜30%小さくなるし、ロゴやアイコンならSVGのほうがさらに軽い。

WebPとは何で、なぜJPEGを置き換えているの?

WebPは、Googleが2010年に作ったモダンフォーマットだ。ひとことで言うと、JPEGとPNGのいいとこ取りを、もっと小さいファイルサイズで実現してくれる。

非可逆も可逆もどちらもOK。透過にも対応。アニメーションもできる。以前はJPEG、PNG、GIFと使い分けていたケースを、WebPひとつでカバーできるようになった。

具体的な数字を見てみよう。

  • 非可逆WebPは同じ品質でJPEGより25〜35%小さい
  • 可逆WebPはPNGより25〜30%小さい
  • アニメーションWebPはGIFより30〜50%小さい

ブラウザ対応もほぼ完璧だ。Chrome、Firefox、Safari、Edge、主要なモバイルブラウザ、全部対応している。全世界のユーザーの97%以上がWebPをそのまま表示できる。

2026年のウェブ画像なら、まずWebPを選んでおけば間違いない。互換性の心配なしに、しっかりファイルサイズを減らせる。

技術的な詳細が気になる人は、こちらのガイドへ:WebP圧縮:なぜJPEGより優れているのか

AVIFとは何で、WebPより優れているの?

AVIFは、いま注目されている最新の画像フォーマットだ。AV1動画コーデックがベースで、Google、Apple、Mozilla、Netflixなどが開発に関わっている。

圧縮効率はWebPをさらに上回る。同じ見た目の品質で、WebPより20〜30%小さい。JPEGと比べると50%小さくなることもある。

とくに得意なのが、滑らかなグラデーションや肌の色合い、微妙な色の変化がある写真だ。かなり圧縮してもクリーンな見た目を保てる。JPEGやWebPだとアーティファクトが出始めるようなレベルでも、AVIFはまだきれいに見える。

各フォーマットを比べてみよう。

フォーマット JPEGとの一般的なサイズ比 透過 アニメーション ブラウザ対応
JPEG 基準 非対応 非対応 100%
PNG 3〜10倍大きい 対応 非対応 100%
WebP 25〜35%小さい 対応 対応 97%以上
AVIF 40〜50%小さい 対応 対応 93%以上

じゃあ弱点は? エンコード速度だ。AVIFはWebPの5〜20倍遅い。リアルタイム処理や大量の画像を一気に変換するときは、この差が効いてくる。ブラウザ対応も約93%で、ほとんどカバーしているものの、まだ完全ではない。

もっと詳しく比較したい人は、AVIF vs WebP:どちらの圧縮が優れている?をチェックしてみてほしい。

GIF、SVG、JPEG XLはどうなの?

主要4フォーマット以外にも、特定の用途で活躍するフォーマットがある。簡単に紹介しよう。

GIF

GIFはアニメーション画像の元祖だ。256色しか使えないから写真には向かないけど、シンプルなアニメーションやミーム、リアクション画像なら問題なし。

ファイルサイズはモダンフォーマットと比べると大きめ。アニメーションWebPやAVIFのほうが、品質もサイズも優秀だ。でもGIFはどこでも確実に動くし、メッセージ文化に深く根付いている。なくなることはないだろう。

GIFの出番: SNSやメッセージで共有する簡単なアニメーション。それ以外ならアニメーションWebPを選ぼう。

SVG

SVGは、ここで紹介している他のフォーマットとは根本的に違う。ベクターフォーマットだからだ。

ピクセルの色を保存するんじゃなくて、形や線、曲線を数学的に記述する。だからどれだけ拡大しても品質が落ちない。16pxでも1600pxでも、同じようにシャープだ。

しかもシンプルなグラフィックなら驚くほど軽い。PNGで50KBのロゴが、SVGなら3KBで済むこともある。

SVGの出番: ロゴ、アイコン、イラスト、チャート、形状とテキストで構成されるグラフィック。写真には使わない。

JPEG XL

JPEG XLは、JPEGの正式な後継を目指して設計されたフォーマットだ。

圧縮性能はWebPやAVIFを超える。非可逆も可逆もOK。HDRや広色域にも対応。さらに既存のJPEGファイルを品質を一切落とさずに20%小さくできる、というユニークな機能もある。

スペック上は、歴代最強の画像フォーマットと言っていい。ただ、現実には課題がある。Chromeが2023年にサポートを打ち切ってしまった。Chromeなしでは、ウェブでの普及は厳しい。Safariは対応済み、Firefoxは実験的に対応している状態だ。

写真のアーカイブ用途では活躍するかもしれない。でもウェブ向けなら、今はWebPとAVIFで十分だ。

正しいフォーマットはどう選ぶ?

シンプルな判断ツリーを紹介しよう。迷ったらここを見てほしい。

ロゴ、アイコン、シンプルなグラフィック? SVGがベスト。SVGが使えないなら、PNGかWebPロスレスで。

ウェブ向けの写真? まずWebP。フォーマットネゴシエーションができるなら、AVIFをメインにしてWebPをフォールバックにすると最強だ。

共有用や印刷用の写真? JPEGを使おう。どこでも確実に動く。

透過が必要? WebPかPNG。互換性を最優先にするならAVIFは避けたほうが無難だ。

アニメーション? 品質重視ならWebP。互換性重視ならGIF。

スクリーンショットやテキスト画像? PNGかWebPロスレス。非可逆圧縮はテキスト周辺にノイズが出やすい。

ほとんどのウェブサイトなら、こんなシンプルな戦略でうまくいく。

  1. ロゴとアイコンにはSVGを使う
  2. 写真やコンテンツ画像にはWebPを使う
  3. 古いブラウザ向けにJPEGをフォールバックとして残す

アクセスが多いサイトで、もっとファイルサイズを削りたいなら、AVIFも加えよう。対応ブラウザにはAVIFを配信して、それ以外にはWebPにフォールバックする形だ。

圧縮設定の選び方については、ロッシー vs ロスレス圧縮の違いも参考になるはずだ。

画像フォーマットの未来はどうなる?

トレンドはシンプルだ。画像の品質は保ったまま、圧縮性能はどんどん良くなっている。

AVIFはまだ普及の途中だ。エンコード速度が改善されて、ブラウザ対応がもう少し広がれば、数年後にはデフォルトの座を取る可能性が高い。

JPEG XLは、Chromeが方針を変えるか、Appleエコシステムのような大きな後押しがあれば、復活の道もあるかもしれない。

面白いのは、AIベースの圧縮が台頭してきていること。ニューラル画像コーデックは、画像データのパターンを学習して、AVIFよりもさらに効率的に圧縮できる。まだ実験段階だけど、将来的に画像圧縮のあり方を根本から変える可能性を秘めている。

今の段階で覚えておけばいいことはシンプルだ。ウェブのデフォルトはWebP。余裕があればAVIFを追加。特定のケースでJPEGとPNGを使い分ける。これだけでOKだ。

画像は、ページの重さの大部分を占めている。正しいフォーマットを選ぶだけで、その重さを半分にできる。

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